今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!
自己紹介、お気に入りリンク
自己紹介
美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。 誕生日 14.4.1979 尊敬する人物 レオナルド ダ ヴィンチ 稀有の総合芸術者です。 好物: フォワグラ、ピジョン、 グルヌイユ、ジビエ アバ、ビターチョコ、 ワイン、ハーブ系のお酒、 アルマニャック、日本酒 刺身、湯葉、 嫌いな食べ物: 添加物を加えて いる食べ物、 ジャンクフード、 ファーストフード、 インスタント食品、 チェーン店の料理、 創作料理(フランス料理 なら正統的なフランス 料理を食べたいので、 でも一店だけ例外はあり ます。) お腹をただ満たすための 食事ではなくて、 ゆっくりと時間をかけて 味わい、全身で美味しさ を喜ぶことができる、 そんな料理が食べたい です。 るしぇるしぇへのメールは esthetisme アットマークexcite.co.jp までお願いします。 --------------------------------- お気に入りリンク るしぇるしぇの食べ歩き専用 のブログです。 -------------------------------- カテゴリ
全体 音楽 世界中のプログレ ラブロックなどイタリアの歌物 世界中の歌姫 ケルト グルメ 和と洋のジビエ 日本のフランス料理店 海外のフランス料理店 プロヴァンスの郷土料理 リヨンの郷土料理 郷土料理、和食 三光院の精進料理 お菓子、パン 日記 映画 絵本 ギュスターブ・モロー ラファエル前派 バレエ 抒情詩 象徴詩 2005年12月 長野旅行 2006年2月 北海道三都市旅行 2006/6/27~7/3 プロヴァンス 2006年 7月京都 祇園祭と美食 06/11/15~20 ブルゴーニュ 07/1 越前蟹、永平寺精進料理 07/1 福井郷土料理 07/11/27~12/5 フランス 09 ジビエとウォーターハウス 11 ジビエと白トリュフの旅 バー ブルゴーニュの郷土料理など 全国の精進料理紀行 七福神巡り 展覧会 絵画 2010 紅葉 2011 櫻 12 ヨーロッパ3カ国でジビエなど 未分類 以前の記事
2013年 03月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 03月 フォロー中のブログ
じぶん日記 親ばかブログ(由紀の酒) たべもの日記 うちの食卓 Non so... L'Ambroisieの日記 日刊ドリンク ~Dail... L'ambroisieの写真館 celicciって誰? ◆ Mangiare F... バゲットのある風景 北海道フレンチ愛食会(HFA) ・・・花に想いをのせて・・・ 驢馬人の宿題 日本料理の総合的食べ歩き... ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ギュスターブ・モロー 「夕べと苦しみ」
2009年 03月 05日
ギュスターブ・モロー 「夕べと苦しみ」 1882年ごろ エフリュシ・ド・ロチルド財団蔵 1995年に開催されたギュスターブ・モロー展 にて展示 1996年に開催された象徴派展にて展示 この作品は詩人ポール・ブルジェが描いた同名の詩に想を得て描かれた作品で、額縁の裏には出版されたものとは若干異なるその詩のヴァリントを、ブルージェ自ら書き記した紙片が貼り付けられています。 ボードレールの「悪の華」第2版に収められている「沈思」を模倣したこの詩は、擬人化された「苦しみ」と「夕べ」との束の間の逢瀬を歌っています。 「苦しみ」が優しい夕べを慕い、呼びかけると、彼は「西の空の階段」を彼女のもとに降りてきます。「夕べ」は「苦しみ」に囁きかけ、その手にとって座らせて、世界が死の眠りにつこうとしていることに耳を傾けるようにと促がし、残酷な人類の声が黙し、「苦しみ」の姉妹である「夜」が訪れようとしていることを語ります。 「苦しみ」は、影の恐ろしさ、「暗い空の何千もの目」の恐ろしさをを訴え、彼の「もの寂しい心地よさ」を愛していると言います。しかし、「夕べ」はもうその囁きを聞くことができません。立ち上がり、「苦しみ」を抱きかかえようとしますが、「夢のように」虚しく消えていき、「苦しみ」は1人残されてしまいます。 詩の中では、「苦しみ」と「夕べ」はフランス語の名詞の性に従って、それぞれ女性と男性として登場し、画面では、「苦しみ」は青衣をまとった金髪の女性、「夕べ」は赤衣を纏った男性として表されています。それぞれの色彩が、憂鬱と夕暮れを示すことは言うまでもありません。 モローは、この2人を水辺の美しい自然の中に置いて、詩には登場しませんが、飛び去ろうとしている水鳥を添えて時の流れを示し、左上の枝の間から覗く弦月によって、夜の訪れを表しています。 構図の写しや素描で見る限り、「夕べ」の頭上に飛んでいるのは鳥のようですが、彼の頭には蝶の羽のようなものがついています。モローは「夜」という書き込みのある素描で、夜の擬人像の頭の両側に蛾の羽のようなものを描いているところから、それが夕べや夜を擬人化するひとつの型になっていたことも考えられます。 ギュスターブ・モロー 「夕べと苦しみ」 1870年ごろ ギュスターブ・モロー美術館所蔵 1984年から1985年にかけて開催されたモローと象徴主義展にて展示 モロー美術館には、横長のヴァリアントがありますが、そこでは「苦しみ」は竪琴を持った詩人の姿で表されていて、「夕べ」は月桂冠をつけていて、この作品の人物の背景に、「ヘシオドスとムーサ」以来のインスピレーションを授かる物のイメージがあったことを示しています。 またその題名や設定から「夕べと苦しみ」から派生したと作品と思われているのが「夕べ」です。夜が来て一人残された「苦しみ」の姿を描いたのかもしれません。「夕べ」はこのブログにアップしています。 「夕べ」と「苦しみ」 ポール・ブールジェ “夕べ”は“苦しみ”にささやく、「いとしいお前・・・・・・」 彼は彼女の両手をとり、坐らせる、 彼女の心は“夕べ”の穏やかな愛撫に どれほど慰められることだろう! “夕べ”は言う、「いとしいお前、世界が死ぬのを聞いてごらん、 非情な人間たちの声は途絶えているだろう、 そしてお前の悲しく多産な妹、“夜”が近づいてくるよ、 この世には咲かない百合を腕いっぱいに抱えた妹が・・・・・・」 “苦しみ”は美しい“夕べ”に答える、「暗闇が怖いの、 人間も怖いし、つきまとう幽霊みたいな昼も、 あの暗い空にたくさん散りばめたまなざしが怖い、 あなたの気だるい優しさが好き」 だが“夕べ”はもうこの嘆きに耳を貸さず、立ち上がる、 愛する女を抱く望みはかなえられないまま、 すでに彼の姿は遠く薄れている、夢のように、 そして“苦しみ”はひとりこの地上に残される。 参考文献 朝日グラフ別冊 モロー 象徴派展図録 1995年のギュスターブ・モロー展図録
by esthetisme
| 2009-03-05 15:06
| ギュスターブ・モロー
|