今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!
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自己紹介
美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。 誕生日 14.4.1979 尊敬する人物 レオナルド ダ ヴィンチ 稀有の総合芸術者です。 好物: フォワグラ、ピジョン、 グルヌイユ、ジビエ アバ、ビターチョコ、 ワイン、ハーブ系のお酒、 アルマニャック、日本酒 刺身、湯葉、 嫌いな食べ物: 添加物を加えて いる食べ物、 ジャンクフード、 ファーストフード、 インスタント食品、 チェーン店の料理、 創作料理(フランス料理 なら正統的なフランス 料理を食べたいので、 でも一店だけ例外はあり ます。) お腹をただ満たすための 食事ではなくて、 ゆっくりと時間をかけて 味わい、全身で美味しさ を喜ぶことができる、 そんな料理が食べたい です。 るしぇるしぇへのメールは esthetisme アットマークexcite.co.jp までお願いします。 --------------------------------- お気に入りリンク るしぇるしぇの食べ歩き専用 のブログです。 -------------------------------- カテゴリ
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真実は杯のうちにあるということ。
2008年 03月 22日
紅の酒よ!おまえほど誠の深い友はいない。
真実は杯のうちにあるということ。 バイロン 今日の詩人はバイロンといって、彼はロマン主義の典型と言えるほど劇的な人生を送りました。 それだけに彼はロマン主義を生き様で体感したと言えますね。 この詩を読んだのはケンブリッジ大学の頃で、この頃は放逸な日々を送っていたと言われています。 昼はピストルの練習、乗馬、ボート、熊のけんかなどに興じ、夜は女もあつめて乱宴をはり、頭蓋骨の杯に酒を満たして飲んだなどと伝えてられています。 大学を出た後は憂鬱で孤独であったため、鬱積するものを晴らすため、地中海地方へと大きな旅へと出ます。 旅の途中でうけた感動的な出来事の数々は「チャイルド・ハロルドの巡礼」という長詩として発表されますが、たちまちに人々を熱狂させることとなります。そして上院議員となり、ロンドンの上流社会の一員としての地位を得ると、多くの女性の心を捉えるようになりますが、何人もの女性との関係がもつれにもつれてしまうと、彼は悪魔のように疎外され憎まれるようになり、イギリスを出て行くしかなくなってしまいます。 イギリスを出た後は二度と祖国に帰ることはありませんでした。イタリアでイギリスの生活に相容れなかったシェリー夫妻が彼をあたたかく迎え、ベニスでは伯爵夫人との情事がありました。 その後は若い頃に旅で訪れた時にトルコの圧制に対して同情を寄せたギリシャの独立運動に、義勇軍をひきつれてギリシアに上陸します。しかし戦いの途中で熱病で倒れてしまい亡くなってしまいます。 「もういちど杯を満たせ」 バイロン もういちど満たせ大杯を、これほど心のしん底が 歓びに燃えるのは、今がはじめて いざ飲もう、―だれが飲まぬか、―人の世の めぐる宴に、あざぬかものは、ただ杯だ。 人の世があたえるものを、つぎつぎとためしたこの身 くろぐろと、おどる瞳の、光も浴びた 恋もした―だれがこばむか―心に知った 恋の火の燃えるときも、歓びはないものと。 若かった日々、心は春たけなわに燃え 愛恋はいつまでも飛びさらぬものと、夢みた。 友もいた―だれが持たぬか―いまは語るが 紅の酒よ!おまえほど誠の深い友はいない。 女ごころが、若者を つれなくふり捨てて 友情が日陰のように変るとも、変らぬおまえ おまえは老いたが―誰が老いぬか―だが、おまえほどに 年とともに美質をましてゆくものはない。 恋の最上の歓びにめぐまれれば そのとき恋仇は地獄の悪魔に誓って呪う 人は妬む―だれが妬まぬか―だがおまえには毒はない。 みながおまえを楽しめば、わが楽しみも深いのだ。 青春の日も、その驕慢も、去りゆけば 心のなぐさめに、ひたすら大杯にいそぎ そこに見えるのは―だれが見ないか―魂はゆらめきつつ 古そのままに、真実は杯のうちにあるということ。 その昔、パンドラの筐が地にひらき 悩み、歓びを砕きそめてから 希望は去った―去ったではないか―だがわれらは杯に接吻し、 希望など心にかけず、杯にのみ歓びを知る。 葡萄よ、とこしえに!夏はすぎゆくとも わが美酒(うまざけ)も老いてゆき、わが齢もたのしみを増し、 やがてわれら死にゆけば―誰が死なぬか―罪よ赦されよ 天上の酌取りの女神よ、いそがしくあれよ。 参考文献 「バイロン詩集」 新潮文庫
by esthetisme
| 2008-03-22 08:03
| 抒情詩
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