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総合芸術と生活美学を目指して~僕の審美眼に叶う愛しい物達~
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今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!
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自己紹介

美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。


誕生日 14.4.1979

尊敬する人物

レオナルド ダ ヴィンチ
稀有の総合芸術者です。

好物:
フォワグラ、ピジョン、
グルヌイユ、ジビエ
アバ、ビターチョコ、
ワイン、ハーブ系のお酒、
アルマニャック、日本酒
刺身、湯葉、

嫌いな食べ物:
添加物を加えて
いる食べ物、
ジャンクフード、
ファーストフード、
インスタント食品、
チェーン店の料理、
創作料理(フランス料理
なら正統的なフランス
料理を食べたいので、
でも一店だけ例外はあり
ます。)


お腹をただ満たすための
食事ではなくて、
ゆっくりと時間をかけて
味わい、全身で美味しさ
を喜ぶことができる、
そんな料理が食べたい
です。

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<   2007年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧
リヨン ブイエ
新宿の伊勢丹に何度か出品していて話題のブイエは、リヨンに行ったときに行こうと決めていました。お店にはリヨン駅から確か電車で30分くらいで着いたはず。。駅を降りて適当に通りを歩いてるマダムに聞いてみたら、リヨンでは有名なお店なのでやっぱり知っていて、すぐそこよと教えてくれてお店にたどり着きました。
お店に入ってまずは買い物。買い物を終えて、お店の人に撮影の許可をもらったときに残念ながらシェフはいないですよと教えてくれました。で撮影をしているとシェフのお父さんにお店に来ているのに気がつかなくて、「私がシェフのパパです。この間、息子が日本に行きました」と話しかけてきました、それからなにかを話したんですけど記憶がありません。
で撮影はお客さんが常にいるというぐらい繁盛しているので撮るのが大変でした。以下にアップしているのは撮ったうちの一部です。
ちなみに買ったのは、夕食の前でこれからお店をはしごする前だったのマカロンだけです。なにせこの日は昼もお店をはしごしていたし、お店では食べる場所がないし、11月の寒空の下でプチガトーとか食べる気がおきませんでした。旅行者にとってイートインスペースがないのは食べ歩きがちと辛いです。適当にカフェに入って飲み物を頼んで食べてもいいんでしょうけど白い目で見られたこともありますし・・・ 旅行者なんだからこちらの事情をわかってくださいというのをは我侭なんでしょうかね。
でもリヨンは今年の冬に行く予定なので今度はゆっくりとホテルで食べる時間でも作りたいなと思っています。このブイエ以外にもまたベルナションに行きたいし、その他行きたいパテスリーは何店かありますし。
そうそうもう冬の旅行の話題ですが、ソローニュでジビエを食べて、リヨンに行ってまたジビエとリヨンの郷土料理、郷土菓子を食べて、カオールあたりで旬の黒トリュフを堪能して、ペリゴールあたりでフォワグラ市とフォワグラの生産農家を尋ねて、その後レストランでフォワグラ三昧でもしようかなというフランスが誇る美味を求めてフランス各地を転々とする旅を考えています。

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お店の外観です。さぁ中に入ってみましょう。

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長方形のお店はそれほど広くありませんが、お客さんが絶えないので店員さんは4人と大目でした。

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訪れるお客さんが必ずと言っていいほど買い求めているマカロンに寄ってみましょう。スミレ、カシス、フランボワーズなどのお馴染みのマカロンの他、じゃがいもの黒トリュフ風味、プロヴァンス名物のタプナード風味のマカロンなどユニークなものもありました。

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続いて食べたかったプチガトー。
一番右のもう売り切れたケーキはボード プロヴァンスとプロヴァンスの地名がついています。この時のリヨンの4ヶ月前に行った場所だけに思い出はほんと色鮮やかです。
このケーキはホワイトチョコとオリーブオイルで作ったクリームとマンゴーと杏のクーリーのクルスティヤンだそうです。

あと1個となっているのはこれまた地名らしき名前のケーキ。ムースショコラ、クレームショコラ、ビスキュイ・ショコラと簡単に味が想像できそうなケーキですね。

ピンク色のケーキの名前は誘惑という意味。これはクレーム バニーユ、セイロンのお茶、ローズマリー風味のカシスのクーリーのケーキ。

茶色のケーキはどう訳したらいいか困りますね。なのでクロケ・モワと呼びましょうか。これはクレーム・ノワゼット、レモンクリーム、ビスキュイノワゼットに飾りのクロスティヤンのケーキ。

最後に色鮮やかなオレンジ色のケーキの名前はオレンジ・メカニック。これはオレンジムース、ビスキュイ・ショコラ、ショコラムースのケーキとこれまたシンプル。

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ショーケースの背面もお菓子が一杯です。こちらの箱の一番下に入っている緑色のお菓子は、クッサン・ド・リヨン、隣の繭みたいなお菓子はココン・ド・リヨン。リヨンのと名前がついているとおりリヨン名物のお菓子です。ここのものではありませんが、違うメーカーのならリヨン駅で朝から買うことができるためいつもお土産に買って帰っています。
それから中段の墓にははマジパンで各種フルーツに似せて作ったお菓子とカリソンとどちらもプロヴァンスのお菓子が入っています。
一番上は何でしょうかね。ギモーブでしょうか。違うかな?また今年行ったらお店の人に聞いてみましょう。
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by esthetisme | 2007-02-15 18:18 | 06/11/15~20 ブルゴーニュ
レスペランス
d0059205_2115559.jpg この1度見たら確実に印象に残りそうな絵画が表紙に名っていうお店はヴェズレーにある三ッ星レストランのレスペランです。絵画についてはあとで簡単に書いておきます。
お店のHPでは確認できませんでしたが、噂では倒産してしまうようですね。三ッ星レストランが倒産してしまうなんて・・・ でも三ッ星レストランは星の維持のためにほんとお金がかかり、借金が膨れあがってしまうということもあるので倒産してしまうレストランがでてきてもおかしくないです。

このお店も去年のボーヌで開催されている栄光の3日間の時間に前からこのお店の古典料理を食べてみたかったので寄ってみました。
お店までの最寄駅はアヴァロンという駅になりますが、駅前には小さなホテルしかなくてここもまた田舎町です。
このアヴァロンからお店がある巡礼都市ヴェズレーまでは、お店のHPに書いてあるとおりタクシーで10分ぐらいで着きます。
着いてサロンがあるのにもかかわらずいきなりメインダイニングへ案内されました。(たいていはサロンがあるお店ならそこでアペリティフを飲みながらメニューを決めるんですけど、21時の予約という遅い時間のためだったのせいでしょうか。)
卓上の蝋燭がゆらめくといった程度の明かりだけという感じの幻想的な雰囲気がするメインダイニングに入ろうとするとマダムを除いて
メインダイニングにいるお店のスタッフが総出で入り口に集まってきて「ボンソワール、ムッシュ」と挨拶してきました。

席に着くとシェフのマダムが今度は挨拶してきます。このマダムですがテーブル周りを熱心にしていました。一皿終わるたびというぐらいの間隔で各テーブルを回ってくるんです。おしゃべり好きの僕は退屈しなくてよかったです。
で予めお店のHPで頼むメニューは決まっていたんですが、値段が書いてありません。
ま合計で家賃の1ヶ月分位覚悟しておけばいいんじゃないの?という気持ちでいざメニューの表紙を見ると見覚えのある画家の絵画を使っていて、裏も同じ画家の絵画です。
この画家の名前はイタリアのマニエスリムの画家、ジョゼッペ・アルチンボルドです。表紙の絵は連作の「四季」の始まりである「春」。そして裏表紙は「料理人」です。
メニューの値段を改めて見ているとどれもなかなかの値段です。でも頼みたいメニューがどち
らも頼めるからほっととしていると隣の席から赤ん坊の泣き声がしてびっくり。慌ててベビーカーを押してメインダイニングを出て行くマダムを見ながら、まさか赤ん坊連れのグループがいるなんてとあっけにとられました。

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卓上にある2つの蝋燭と蜀台にある蝋燭何本かが主な照明だけに雰囲気はいいんですけど、撮影がほんと大変でした。ISO感度を最大にして撮ったためノイズがひどすぎて、ごまかすためにセピア色にしています。そういえばこんな感じの照明はルドワイヤンの夜の時も同じような感じだったと記憶しています。
さて頼んだのは「リード ヴォーとロニョンのヴォローヴァン」、続いて「鳩とオマール海老のロースト」と言ったら、メートルが今日は山鶉がおすすめですよと言ってくれましたが、「鳩とオマール海老のロースト」を頼むと決めていたので
迷わず「鳩とオマール海老のロースト」を注文しました。
この2皿で約3万ぐらいでした。それに食前酒、ワイン、チーズ、デセールを頼むと覚悟していたとおりぐらいの値段となりました。


「リード ヴォーとロニョンのヴォローヴァン」というのは簡単に言うとパイ包みです。リード ヴォーとロニョンという内臓料理好きでもある僕にはたまらない組み合わせがほんと嬉しいです。
ロニョンはやはり新鮮なものはあの嫌な匂いがしなくて、こりこりとした食感が楽しい。ちなみに
僕は1kg近いロニョンを食べきったことがありますよ。量はありましたが、完璧なキュイッソンと新鮮極まりない素材のおかげで楽勝でした。それぐらい内臓料理が好きです。

「鳩とオマール海老のロースト」は肉と魚を1つの皿に盛り付ける古典料理によく見られる調理方法です。森鳩ではない通常の飼育と思われる鳩は思っていた以上に野趣味があり、なかなかの癖のある味。鳩とオマール海老の味わいを前面に出すためなのかジュ ド ピジョンなど
で作っていると思うソースはほんと控えめの味で素材そのもので食べるといった感じです。鳩とオマール海老を一皿で味わうその組み合わせの相性はいいのか?と聞かれると鳩の癖が強かったので微妙ですね。
他に似たようなメニューで、鴨とオマール海老の組み合わせをトゥールダルジャン本店のメニューで見た事があります。こちらはちゃんとカレー風味のソースがついているので食べてみたいと
思いますね。でフランス料理というより創作料理またはそのシェフの料理といったメニューの三ッ星レストランが多くて、なかなか食べたい古典料理をメニューに載せているところがないので、このお店が倒産してしまうという噂はほんと残念でなりません。
それにしても前から食べてみたかった鳩とオマール海老の1皿での競演を食べることができ
てこれが味のサンプルのひとつかな?というのを覚えることができてよかったです。
この2皿のあとはアンディーブのソテーがきました。それからフロマージュはカンタル2種類が
まずきました。まずというのはほかにチーズが一杯積んであるワゴンがあるにも関わらずお店の方から要りますか?と聞いてこなかったので、自分からブルゴーニュ地方のチーズが食べたいですと頼んだらもってきました。それからデザートへ。もうこの頃には真夜中の12時近くでした。
最後に倒産するのならもっと写真を撮っておけばよかったです。なぜか前回の旅行は写真を撮るのが少なすぎて後悔しているので、今年はとにかく意識して一杯撮ってきます。
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by esthetisme | 2007-02-11 21:49 | 06/11/15~20 ブルゴーニュ
ラムロワーズ
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今年のミシェランで三ッ星へ復活の噂があるというラムロワーズに、去年の11月にボーヌで開催されていた栄光の3日間の時に行ってみました。このクリーム色のシンプルな何の絵柄か知りませんがエンボス加工されたものがラムロワーズのメニューです。


ボーヌ駅からラムロワーズがあるシャニー駅までは電車が日に何本も走っていて、10分ぐらいで着きます。着くと駅の前はなんにもありませんし、人も誰もいません。これはソーリューにあるコート・ドールの時と一緒でさてどうやって行こうかな、海外でもかけれる携帯があるからラムロワーズに電話してナビしてもらうかと思った時、ちょうど視界にマンションの窓を閉めようとしているムッシュが入り、すぐそのムッシュにラムロワーズの場所を聞いたら歩いて10分ぐらいで行けるらしいというのを聞いてムッシュに教えてもらったとおり歩いていたら簡単にラムロワーズに着いてしまい何の苦労もなくラムロワーズが見つかり、拍子抜けしてしまいました。まそれはムッシュの言っていたことを聞き取れたおかげでもあったんですけどね。フランス語を勉強していてよかったです。
ラムロワーズに入って予約したことを告げるとちょっとしたサロンみたいなところに通され、アペリティフを聞かれメニューを渡されました。ちょうどお祭りの時もあるため満席で、ほんと賑やかでした。
ラムロワーズの前にビストロでハムとパセリのゼリー寄せとポシューズ、カシスのシャルロットを食べて軽く晩御飯を済ませていたので、前菜と魚の次はもう肉しかないでしょうということでジビエを頼むのはすぐ決まり、山うずらと山栗のローストと野うさぎのシヴェを注文。この注文にはメートルが首をかしげていましたが当然でしょう。
注文をして席に座りましたがやっぱり入り口のすぐ近くです。どこのレストランに行ってもこの場所がお1人様用のようで、中の席に座ったことはほんとありません。
まいつもことなので気にしないでワインを頼んで待つことに。


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左がぶれぶれ写真の山鶉と山栗のロースト、右が野うさぎのシヴェ。山鶉と~のほうが美味しかったです。

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左がフォンダンショコラ、右がミニャルデーズ。デセールは、ラムロワーズの前にビストロで食べたカシスのシャルロットのほうが美味しかったです。
ところで27年前の三ッ星を初めて獲得した時のラムロワーズさんの写真を載せようと思いましたが見たい人います?
明日は倒産してしまうらしいと噂のレスぺランスをアップしようと思います。
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by esthetisme | 2007-02-10 13:50 | 06/11/15~20 ブルゴーニュ
オルセー美術館展 3部作の集大成 
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マネの「バルコニー」が表紙となっている左の書籍は、オルセー美術館の開館10周年と日経新聞社の創立120周年にあたる1996年に日本で開催された第1回目のオルセー美術館展の図録です。
この時のテーマは「モデルニテーパリ・近代の誕生」でした。展示点数は181点で、マネの「バルコニー」、ルノワールの「ピアノを弾く娘たち」の名画や、パリ万国博覧会、エフッフェル塔の模型などが展示されました。

モネの「庭の女たち」が表紙となっている真ん中の書籍は、第2回目のオルセー美術館展の図録です。
この展覧会のテーマは、「19世紀の夢と真実」です。展示点数は134点で、ルノワールの「猫と少年」、モネの「庭の女たち」、ゴッホの「星降る夜、アルル」の名画が展示され、複数の領域にまたがる本展は、オルセー美術館のコレクションの際立った多様性を反映したものになっています。

マネの「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ」が表紙となっている右の書籍は、オルセー美術館の20周年と日経新聞社の創立130周年にあたる2006年に、オルセー美術館と日経グループの10年にわたる協力関係の記念として去年の神戸市立博物館でオルセー美術館展の3部作の集大成といえる内容で開催され、今年2007年には東京都美術館でも4月8日まで開催れることになっています。
この展覧会のテーマは、「19世紀 芸術家たちの楽園」です。展示点数は140点、モネの「ルーアン大聖堂」、ゴッホの「アルルの寝室」などの名画が展示されています。

回を重ねるごとに展示作品の質の充実がしてきている感じがして、とりわけ今回は3部作の集大成だけあって貸し出すのが極めて稀な作品も含まれています。
で僕のお目当ては、ギュスターブ・モローの「ガラテア」です。他の作品は今年の5月終わりにフランスに行く予定があるのでその時にゆっくりと見ようと思い、モローの「ガラテア」だけを見にいぅったようなものです。なにせ1つの絵画の前に人が多すぎてなかなか絵画の前まで行けません。オルセー美術館で見たときそんな苦労をした覚えがほんとないし、ゆったりと1枚、1枚名画を見れました。
他の絵画は込み合っていましたけど、モローの「ガラテア」の前は楽に目の前まで行けました。この絵画の色彩の煌く美しさ、自然の観察の結果のよるラファエル前派と同様の精緻な描写の見事さにはいつも感心して、いつまでもずっと見ていたくなります。
ずっと見ていましたが、この絵画に対して見る人の多くが「綺麗」、「美しい」という言葉を言うのが聞こえました。やはり誰が見てもこの絵画は美しいと思いますよね。

このガラテアの解説を書きます

1880年にモローは、ギリシャ神話の女性像を2作品描き、サロンに送りましたがこれがモローが参加した最後のサロンとなりました。サロンに送った1点が現在行方不明の「ヘレネ」。そしてもう1点が「ガラテア」ですが、サロンのカタログに載った寸法とかなり違っています。モロー美術館に残る文書からサロン後に作者が手直ししたようです。
サロンでは、周りに展示された自然主義の作品やアカデミーの順応主義の作品と一線を画す、まさに珠玉の作品と呼ぶにふさわしい様相を強調する大きな額縁に入れられ、注目の的となりました。
ギリシア神話によるとガラテアは、一つ目の巨人ポリュフェモスに愛される海のニンフです。しかしガラテアにはアキスという羊飼いの恋人がいました。嫉妬に駆られたポリュフェモスは、アキスを殺してしまいます。
というエピソードからモローは、ポリュフェモスとガラテアの対面という象徴的な場面を採用しています。
海のほの暗い洞窟の中にその名のとおり輝くように白い(ガラテアは、乳白の女という意味です)裸身を浮かび上がらせるガラテアを岩の裂け目から一つ目ならぬ三つ目の巨人が見つめています。
油絵の具の質感とかすれを生かした流れる黄金の髪、様々な色が重なった洞窟の闇に繊細な線描きだけでレースのように浮かび上がる海底の植物など、三次元の立体世界を再現することを旨とした当時の描法からすれば、新しい試みに溢れた画面といえます。
恐らく愛好家に請れてのことだろうと思いますが、最晩年にモローはガラテアを再びこの主題を取り上げました。その作品はフォッグ美術館に所蔵されています。
その作品では、ガラテアの美しさではなくて、かなわぬ恋の相手に魅入るポリュフェモスの空しい憧憬そのものがテーマとなっています。
一八九七年の十一月にモローは、「ポリュフェモス」と題して次のように書きました。

「地上の大きな瞳は、驚嘆し、心惑わされて、透明な水のかくも清らか真珠の上に釘付になっている。底知れぬ深淵のこの花を凝視しつつ、愛と苦渋に眼差しは曇り、大きな瞳は寂しげになる」

最後に今回展示されたガラテアは、以前までは個人コレクションでしたが、日経新聞社が組織したメセナ活動によってオルセー美術館が購入し、モローの「オルフェウス」と同じ部屋に展示されています。

参考文献

「アサヒグラフ別冊 モロー」
「オルセー美術館展」の各図録
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by esthetisme | 2007-02-08 21:08 | 絵本