総合芸術と生活美学を目指して~僕の審美眼に叶う愛しい物達~
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今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!
自己紹介、お気に入りリンク
自己紹介

美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。


誕生日 14.4.1979

尊敬する人物

レオナルド ダ ヴィンチ
稀有の総合芸術者です。

好物:
フォワグラ、ピジョン、
グルヌイユ、ジビエ
アバ、ビターチョコ、
ワイン、ハーブ系のお酒、
アルマニャック、日本酒
刺身、湯葉、

嫌いな食べ物:
添加物を加えて
いる食べ物、
ジャンクフード、
ファーストフード、
インスタント食品、
チェーン店の料理、
創作料理(フランス料理
なら正統的なフランス
料理を食べたいので、
でも一店だけ例外はあり
ます。)


お腹をただ満たすための
食事ではなくて、
ゆっくりと時間をかけて
味わい、全身で美味しさ
を喜ぶことができる、
そんな料理が食べたい
です。

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カテゴリ:世界中のプログレ( 16 )
Hostsonaten  Springsong
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音楽で四季のそれぞれを情景描写豊かに描ききるシリーズの第1作目。昨年2010年にようやく発売を待っていた夏が発売されて春のオリジナルが発売されて2002年以来ようやく完結しました。

今回の春はベースパートの差し替えやメロトロンをサンプルではなく本物に置き換えたりボーナストラックを加えたリメイク盤が2009年に発売されていてその盤を書きます。
いつもながらジャケットのアートワークがその季節を端的に表していて秀逸です。

4枚の中でとりわけアーコスティック、トラッド寄りの色合いが強い春。アコギ、ホイッスル、バグパイプ、バイリオン、フルート、リコーダーと生楽器が満載。

基本は春らしくたおやかできらきらとした抒情に溢れていて、盛り上がるところはメロトロン、オルガン、ムーグといったキーボード類に力強いギターで分厚くシンフォニックになります。
部分、部分でキャメルやアンソニーフィリップッスの初期の頃を想起させるような音です。

1) In The Open Fields
2) Kemper/Springtheme
3) Living Stone And 1st Reprise
4) She Sat Writing Letters On The Riverbank
5) The Underwater And 2nd Reprise
6) Lowtide
7) The Wood Is Alive With The Smell Of The Rain
8) Evocation Of Spring In A Fastdance
9) Toward The Sea
9-a) Black Mountains
9-b) 3rd Reprise
9-c) Springland

とりわけお気入りの曲を2曲ピックアップ。



2曲目のKemper/Springtheme。曲名の通り2部構成。1部目は1曲目で聞くことができるこのアルバムのメインテーマをフルートで奏でていますがこの音色を聞いているとその前の冬と比べてより眩しく感じる日差しが降り注ぐ中、草原を吹き渡る春風が優しく頬を撫で、草花の甘い匂いがするそんな景色に導かれているような気分になります。後半はムーグとメロトロンが加わりシンフォニックな展開へと。
2部目は一転してアコギとホイッスルでケルト音楽を思わせるそんな哀愁のメロディをホイッスルが奏でますがこのメロディ、ほんと大好きです。
ホイッスルに続いてバイリオンも活躍し、そして情感豊かに泣きまくるキャメル張りのギターが延々と続きどこまでも高揚していきます。



アルバムをラストを飾るToward The Sea 。こちらは3部構成の曲で13分の大曲。
1部目は前曲のいかにも春という感じの快活で楽しげな曲調を引継ぎ、リズミカルなテンポにフルートのソロ、サックスの跳ねたような音が加わり、曲が進むとバッキングのバイリオリンがソロと前に出てきたと思うと、フルートがソロを奏で、バイオリンはまたバッキングにと入れ替わりとなり聴いていて楽しいですね。どんどん曲はペースアップしていき、最後はエレキギターのソロへ。
2部目は1部目の最後のエレキギターがそのままメインテーマを奏でるというこのアルバムの3度目のリプライズ。ギターにメロトロンも加わります。ほかのリプライズの時より短めです。
3部目は盛り上がっているところに2曲目の2部目を再びここにとやはりこのアルバムはトラッド(ケルト)が色濃いのでそれへと戻る曲調なので始まるのでこの落差が強烈です。でも大好きなメロディだけにまた聴けて嬉しい。続いてヴァイオリンが登場し、寂しさ、不安感を感じさせるような曲調になるのですが、しかしエレキギターがどんどんと盛り上げていき、最後はバグパイプがメインテーマを堂々と奏でてエレキギター、オルガンと共に感動のエンディングです。
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by esthetisme | 2011-03-20 23:46 | 世界中のプログレ
Hostsonaten - Autumnsymphony
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イタリアの抒情派シンフォニック・ロックの四季シリーズの1枚。タイトルどおり秋をテーマにしたアルバムです。このジャケの色合いがアルバムの音を端的に表していていいですね。

アルバムの音はジェネシス直系と思われる70年代の黄金期の音像が最も近く、フルート、バイオリンなどに女性ボーカルのスキャット、ケルト風のメロディーも加えてひたすらリリカルに晩秋の秋の情景を音で描き切ります。

冒頭の曲こそジャジーな展開で少し驚きますが、ロングトーンのギター中心に情緒豊かにたっぷりと泣きまくる2曲目からはいつものように彼らしい抒情的な音が次から次へと端正に紡がれていきます。

アルバム全体で1つの組曲ですから途切れる間がなく前の曲と続いて始まる3曲目はピアノとバイオリンの涙を誘う哀愁の音色がいつまでも耳から離れない。後半はフルートも寂しげに舞いますが、やはり最後はバイリオンが艶やかに切ない音色を聴かせてくれます。

5曲目は前半がフルートがメインで響き渡り、そして後半は2曲目同様に泣きのギターがこれでもかというぐらい胸に迫ってきます。いかにもプログレ、それもやはりジェネシスといった曲です。
またこのアルバムの曲はどれも曲のトーンがやはりどこか寂しげですね。

6曲目はトランペットのジャジーな音色からケルト風のバグパイプの音色へと移り変わるこの曲展開のおかげで実に哀愁あるメロディが生きてきますね。

9曲目は秋の物悲しさを女性ボーカルのスキャット、ピアノ、メロトロンで表現し、行進曲風の展開へと。最後はこの秋に続く冬をテーマにしたアルバムの曲の1曲目のメロディを奏でるという小粋な演出でアルバムの幕が閉じられます。


Hostsonaten - Leaves In The Well


Hostsonaten - Nightsawn II
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by esthetisme | 2010-10-27 23:24 | 世界中のプログレ
Harmonium/Si on avait besoin d'une cinquième saison
やはり秋にはこのアルバムがヘビロテです。このアルバム以上に秋の風景を音で表現、視覚化できるアルバムはないでしょうね。

一番の聴きどころはこの世で最も夢幻的な音色を奏でることができるメロトロン。オーケストラの代わりとして登場しましたが代わりどころかオーケストラよりも素晴らしい音色となります。事実、メロトロンではなくオーケストラに置き換えたらつまらなくなってしまった曲がありますので。
メロトロンって何?と思う方は是非、組曲を聴いてみてこの音色の虜になってもらえたらなと思います。

このアルバムほどではありませんが秋をテーマにしたアルバムはもちろんまだまだありますので近日、アップしたいと思います。

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Harmonium/Si on avait besoin d'une cinquième saison(1975)

この作品では、豊穣なメロトロンを加えて、この世、いや架空のものもあわせて、最も美しい紅葉の秋の一日を演出してみせる。それは、聴くリスナーにとって、想像の世界の際にたたずむ甘美な秋の幻想である。そこではマンドラゴラが咲き、深紅の落ち葉が空に埋め尽くす程、風に乱れ、無数の蝶が舞い上がる。これほど視覚に迫る音楽も珍しく、一種、麻薬的な甘美さすら持っている。
その傾向が強いのはA3とB面のほとんどを使った組曲である。

アメリカンロック集成より転載

カナダもプログレの傑作の宝庫なのですが、その中で秋に聴くのがとても似合うのが今回のハルモニウムの2ndアルバム。
この感想の後にyoutubeからA1、A3、B面の組曲をアップしましたので、深まりつつある秋の夜長に美しく切ない音楽を聴きたい方は是非聴いてみて下さい。

旧A面


1 Vert
2 Dixie (Une Toune Qui Me Revient)
3 Depuis L'automne

旧B面
4. En Pleine Face
5. Histoires Sans Paroles
a) L'isolement
b) L'appel
c) La Rencontre
d) L'union
e) Le Grand Bal


A1は秋風に舞っているような感じのフルートからスタート。
フランス語ならではの繊細さで柔らかな感じで、物憂い感情を歌い、コラースワークは抜群。短い曲ながら物憂いフォークから軽快なジャズ・タッチへと流れがスムーズで、曲展開が凝っていて最初から聴かせてくれます。

A3はボーカルがやっぱり物憂い。
この曲はふんだんに使われるメロトロンがとりわけ聴き所。まずは2分13秒あたりから。ここでは20秒程度ですが、その3分55秒あたりから延々と鳴り続け、盛り上がっていくパートはメロトロンファンなら涙物ですよね。その後もコーラスにメロトロンとメロトロンが大活躍。このメロトロンの音だけとっても僕には麻薬的な甘美すらあるのですが。

B面の5つの小曲から成る組曲は遠くに聞こえる波の音とカモメのさえずりから。続いて寂しげな音色のアコギに物悲しいフルートの音色とこれだけで泣けてくるのに、バックにはメロトロンで音にオーケストラのような厚みを。

小曲と小曲をメロトロンのソロで繋ぎます。なんという贅沢な使い方なんでしょう。

クリスタルのような響きのピアノとマンドリン?の後はフルートとハープなどでクラシックの曲みたいな雰囲気に。その後はハープとメロトロン。

またも小曲と小曲をメロトロンのソロで繋ぎます。

ピアノの調べにあわせてラ・ラ・ラとスキャット。スキャットの後は曲の冒頭で聞いた覚えのある物悲しげなフルートにメロトロンで音にオーケストラのような厚みを。
それから感情が高まったかのようなファルセットで切なさが更にかきたてられます。曲名が言葉のない物語だから歌わないんでしょうね。

やはりお約束のように小曲と小曲をメロトロンのソロで繋ぎます。

曲の後半(11分~)は冒頭と聞いた波の音とカモメのさえずりがバックで聞こえる中、フルート、サックスなどやはり音の組み合わせ方がクラシックのよう。
その後は何度も反復する楽器(何の音かわかりませんが)の後にメロトロンで盛り上がり、次の小曲へ。

最後は曲の冒頭とほぼ同じメロディをフルートのソロで、それからアコギとコンバスみたいな音が加わり、メロトロンで締めくくり。

以上、端折っている部分もありますが聴いていてこんな感じです。

音をひとつひとつ分けて聴くことはできるのですがそれが何の音なのかわからないのがあるのが残念です。

それはさておき多種多彩の楽器で散りばめられ、どれもが夢幻的な美しさの旋律に満ちていて、全体を通して完璧な曲構成となっているこの曲はほんと名曲です。
ヨーロッパの一流プログレグループの組曲と比べてもなんら遜色ないし、アルバム全体の完成度で比べても同じくそうです。




Harmonium - Vert



Harmonium - Depuis L'Automne




Harmonium - Histoires sans paroles 1/2



Harmonium - Histoires sans paroles 2/2
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by esthetisme | 2010-10-27 22:33 | 世界中のプログレ
Björn J:son Lindh  Svensk Rapsodi
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Björn J:son Lindh   Svensk Rapsodi

夏になると聞きたくなるんは北欧の清涼感溢れる音楽や海の詩情と香りを運んでくる地中海音楽でしょうか。
最近はボサノヴァに挑戦してみていますが。

今回はスウェーデンのフルート奏者兼キーボード奏者であり作曲家のBJORN J:SON LINDHが1989年に発表したアルバムで、自作曲とトラッドをアレンジした曲が収録されています。ジャケットのとおり湖畔風景の澄んだ北欧の空気が全曲に渡って感じられこちらまで伝わってくるかのよう。ほんと爽やかなこと、この上ないですね。

1曲目は透明なピアノのリリカルな調べから始まり、途中ではドラムとキャメルやサンタナのようないわゆる情感豊かな泣きのギターが導入され盛り上がります。この1曲目が一番ジャケットからイメージされる雰囲気にぴったりあっています。
2曲目はトラッドのアレンジ曲で親しみやすいメロディーで爽やかでほんのりとした郷愁が感じられます。
3曲目はゲスト参加の女性ボーカルがまどろみと戯れるようでとても幻想的な曲。
4曲目は前曲の雰囲気から一転して、目の前が広がっていくような開放的な音から始まり、途中でファンフレーのような明るく華やかなシンセが聞こえてきます。
5曲目でゆっくりと夜の世界へ導かれていくような感じ。心が穏やかになるシンセとフルートの音色。
8曲目は本物ではなくシンセのパイプオルガンと行進曲風のドラムで盛り上がる曲。
9曲目はクリスタルのようなシンセの音色、中盤から堂々と力強いギターが延々と鳴り響き、このアルバムで一番の盛り上がりを見せる曲。これがラストのほうがよかったかも。

とりあえず聞いていて印象に残るものをざっと書いてみました。YOUTUBEでアップされていればリンクを張りたいところですがないので残念。
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by esthetisme | 2010-07-08 15:58 | 世界中のプログレ
カナディアン・プログレッシブ・ロック MANEIGE  Les Porches De Notre-dame
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カナダのケベック州出身で70年代のカナディアン・プログレッシブ・ロックを代表するグループのひとつであるマネイジュの2ndアルバム。

1曲目は6つのパートからなる20分あまりの組曲。物柔らかなフルートとクラリネットを主軸にピアノ、ヴァイブ、マリンバといった楽器をブレンドし、どのパートも明朗なテーマをもってクラシカルに進行していき、夢見るように美しくファンタスティック、それでいて不安や孤独を感じさせるようなメランコリックかつ寂寥したメロディがぐっと胸に迫ってきます。
彼等はインストメインの曲ばかりなのですがこの組曲だけでは後半に詩人であり、ミュージシャンのRaôul Duguay がゲストでボーカルと登場し、その後はトランペット、サックス、ギターを交えてジャージーなプレイでラストに向かってどんどんと盛り上げていきます。時折聞こえてくるコロコロと転がるような音色のピアノ、軽快に舞うフルートの音色はほんと可愛らしい。
組曲の前半で特に感じられるメロディはどこからくるのかつい2、3日前にケベックを歩いていましたがその街並みからしてわかったような気がします。すぐ近くのアメリカとは違うフランス語圏だからこそのヨーロッパ的な抒情が感じられる繊細かつ御伽の国の音楽。
同じくケベックのアルモニウムと同じくクラシックを聞いている方にもお勧めしたい1枚です。

2曲目は組曲のリプライズといった感じのオーケストラルな小品。

3曲目からB面となり、5パートからなる15分あまりの組曲からスタート。こちらはカンタベリー系のジャズ・ロックといった感じですね。軽妙かつお洒落な雰囲気を漂わせながら曲が進行していきます。曲の部分によってはフランスのカルプ・デュアンを思わせるところもあり、最後の明るく目の前が開けるような雰囲気とメロディが特に好き。

4曲目は2つのパートからなる曲。フルートとクラリネットが頻繁に登場し、とにかくスピーディに軽快に展開していきます。後半は抒情的なフルートの音色、ドラムと共にリズミカルに畳み掛けてくるようなクラリネット、フルートとクラリネットでゆったりと空間を広げていくといった構成を繰り返して終わりといった構成。

最後に1曲目の組曲の前半あたりまでYOUTUBEにアップされているので紹介します。是非是非聞いてみてください。


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by esthetisme | 2009-11-28 14:24 | 世界中のプログレ
最後の晩餐/バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルノ
今年も一年、このブログを見ていただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。


さっきからイタリアを中心にプログレ、それからケルト、中世音楽などを聴いています。そのうちの1枚がささっと書けたのアップします。

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最後の晩餐/バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルノ

1 晩餐にて
2 蜘蛛
3 善良なヨハネ
4 スローガン
5 イルカたちのおしゃべり
6 心霊者
7 愛しき日々
8 真夜中
9 絆



70年代のイタリアン・プログレシッブ・ロックを代表するグループの最後の晩餐をテーマにしたトータルアルバム。
さすがに70年代後半とプログレがメインストリームの音楽ではなくなっているころだけに曲はコンパクトとなり、3rdあたりまでの複雑かつアグレシッブなキーボード・アレンジが後退気味と
なった分、曲の重厚さ、明確さが増したような感じがします。
オルガン、シンセ、ムーグ、ピアノとダブル・キーボードを生かした壮麗かつクラシカルなオーケストレーションを核に、ティンパニ、バロック・トランペットなどの古楽楽器、パン・フルート、マンドリン、アンジェロ・ブランデュアルディのバイオリンと地中海音楽の香りを溶け込ませて、様々な音楽を絶妙に纏め上げ、アコースティックな曲からへヴィな曲まで起伏豊かに劇的な主題を見事に描ききった傑作となっています。
バンコの顔ともいうべきオペラの唄法で歌うジャコモはその歌声を、いつものように情熱的でいて、今までより伸びやかに聞かせていてやはり魅力的。でも3rdまではほんと聴いただけで涙がでるくらい素晴らしかった。
大げさに書くと3rdまではお腹かから声を出している感じ、この作品からは喉で歌っているような感じです。
オペラの唄法で歌うボーカルがロックグループにいるなんていかにもイタリアらしく、だからこそこのグループは好きなんですよね。


最後にオリジナル・レコードは見開きダブルジャケット、内ジャケはダヴィンチの最後の晩餐の絵画。歌詞、ノート、イラストがついたブックレットつきです。
イタリア語オリジナルのほかに英語で歌ったドイツ盤もあり、それは内ジャケが表紙になっています。一応、買って一度、聴いてみまいたがやっぱり英語に違和感がありますね。
キングの国内盤ではノートの部分を訳してありますが、どうせ訳すなら歌詞の訳もして欲しかったですね。
それと3曲目は邦題が「素敵なジャコモ、しかし」となっていて完全に誤訳というかイタリア語の表記からして間違っていますので、紙ジャケで出た時の邦題にあわせています。
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by esthetisme | 2008-12-31 22:26 | 世界中のプログレ
Harmonium/Si on avait besoin d'une cinquième saison
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Harmonium/Si on avait besoin d'une cinquième saison(1975)

この作品では、豊穣なメロトロンを加えて、この世、いや架空のものもあわせて、最も美しい紅葉の秋の一日を演出してみせる。それは、聴くリスナーにとって、想像の世界の際にたたずむ甘美な秋の幻想である。そこではマンドラゴラが咲き、深紅の落ち葉が空に埋め尽くす程、風に乱れ、無数の蝶が舞い上がる。
これほど視覚に迫る音楽も珍しく、一種、麻薬的な甘美さすら持っている。
その傾向が強いのはA3とB面のほとんどを使った組曲である。

アメリカンロック集成より転載

カナダもプログレの傑作の宝庫なのですが、その中で秋に聴くのがとても似合うのが今回のハルモニウムの2ndアルバム。
この感想の後にyoutubeからA1、A3、B面の組曲をアップしましたので、深まりつつある秋の夜長に美しく切ない音楽を聴きたい方は是非聴いてみて下さい。

旧A面


1 Vert
2 Dixie (Une Toune Qui Me Revient)
3 Depuis L'automne

旧B面
4. En Pleine Face
5. Histoires Sans Paroles
a) L'isolement
b) L'appel
c) La Rencontre
d) L'union
e) Le Grand Bal


A1は秋風に舞っているような感じのフルートからスタート。
フランス語ならではの繊細さで柔らかな感じで、物憂い感情を歌い、コラースワークは抜群。短い曲ながら物憂いフォークから軽快なジャズ・タッチへと流れがスムーズで、曲展開が凝っていて最初から聴かせてくれます。

A3はボーカルがやっぱり物憂い。
この曲はふんだんに使われるメロトロンがとりわけ聴き所。まずは2分13秒あたりから。ここでは20秒程度ですが、その3分55秒あたりから延々と鳴り続け、盛り上がっていくパートはメロトロンファンなら涙物の時ですよね。その後もコーラスにメロトロンとメロトロンが大活躍。このメロトロンの音だけとっても僕には麻薬的な甘美すらあるのですが。

B面の5つの小曲から成る組曲は遠くに聞こえる波の音とカモメのさえずりから。続いて寂しげな音色のアコギに物悲しいフルートの音色とこれだけで泣けてくるのに、バックにはメロトロンで音にオーケストラのような厚みを。

小曲と小曲をメロトロンのソロで繋ぎます。なんという贅沢な使い方なんでしょう。

クリスタルのような響きのピアノとマンドリン?の後はフルートとハープなどでクラシックの曲みたいな雰囲気に。その後はハープとメロトロン。

またも小曲と小曲をメロトロンのソロで繋ぎます。

ピアノの調べにあわせてラ・ラ・ラとスキャット。スキャットの後は曲の冒頭で聞いた覚えのある物悲しげなフルートにメロトロンで音にオーケストラのような厚みを。
それから感情が高まったかのようなファルセットで切なさで更にかきたてられます。曲名が言葉のない物語だから歌わないんでしょうね。

やはりお約束のように小曲と小曲をメロトロンのソロで繋ぎます。

曲の後半(11分~)は冒頭と聞いた波の音とカモメのさえずりがバックで聞こえる中、フルート、サックスなどやはり音の組み合わせ方がクラシックのよう。
その後は何度も反復する楽器(何の音かわかりませんが)の後にメロトロンで盛り上がり、次の小曲へ。

最後は曲の冒頭とほぼ同じメロディをフルートのソロで、それからアコギとコンバスみたいな音が加わり、メロトロンで締めくくり。

以上、端折っている部分もありますが聴いていてこんな感じです。

音をひとつひとつ分けて聴くことはできるのですがそれが何の音なのかわからないのがあるのが残念です。

それはさておき多種多彩の楽器で散りばめられ、どれもが夢幻的な美しさの旋律に満ちていて、全体を通して完璧な曲構成となっているこの曲はほんと名曲です。
ヨーロッパの一流プログレグループの組曲と比べてもなんら遜色ないし、アルバム全体の完成度で比べても同じくそうです。




Harmonium - Vert



Harmonium - Depuis L'Automne




Harmonium - Histoires sans paroles 1/2



Harmonium - Histoires sans paroles 2/2
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by esthetisme | 2008-09-28 17:32 | 世界中のプログレ
イリュージョン 醒めた炎+幻想の翼
秋の夜長に響き渡る哀愁のメロディー

秋の夜長に聴くとほんと涙が止まらなくなる愛聴盤はたくさんありますが、今回はイリュージョンの醒めた炎と幻想の翼。

彼らの結成の経緯はMSIの国内盤に書いているのですが、ググると同じようなことをいくらでも書いているページがあるので省略。

収録曲は以下のとおり。どの曲名もカタカナなので英語表記で書きます。

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「醒めた炎」

1. Isadora
2. Roads To Freedom
3. Beautiful Country
4. Solo Flight
5. Everywhere You Go
6. Face Of Yesterday
7. Candles Are Burning

1はイントロから鳴り響くクラシカルなピアノがただひたすらに美しい。
そして切なく、翳りのあるメロディーをジムがリードヴォーカルでジェーンはコーラスで。イギリスの晩秋の木漏れ日が注す散歩道といった情景が目の前に浮かぶようで涙が次から次へと。

2はジェーン・レルフの歌声が堪能できるバラード。6に比べたらピアノが控えめですがそれでも印象的なメロディが耳に残ります。彼女の歌声はアニーに比べると枯れた味わいのある美しさ。

5はオーケストラ入りでどこなくカーペット・オブ・サンに似ていて、このアルバムの中では明るく穏やかな曲なので対照を成すような感じ。

6はオリジナル・ルネサンスの再演ですが、オリジナル・ルネサンスから聴いているので馴染みのある懐かしい曲。
ジェーン・レルフの歌うメロディと宝石のような煌きのピアノと3のように彼らのバラードはほんとため息ものの美しさですが、とりわけこの曲が彼らの中では最高の美しさを誇ります。

7は展開が凝った曲だけに聴き所がたくさん、メロトロン大好き人間としては後半のオーケストラとメロトロンヴォイスによる盛り上がりが一番たまらない

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「幻想の翼」

8. Madonna Blue
9. Never Be The Same
10. Louis' Theme
11. Wings Across The Sea
12. Cruising Nowhere
13. Man Of Miracles
14. The Revolutionary


1は力強い泣きのメロディーのギターから始まり、1st同様に翳りのあるメロディを男女ボーカルで歌い、後半はクラシカルなピアノに荘厳なメロトロンとプログレファンには堪らない組み合わせ。
こういうプログレ風味の歌ものには終わせない展開があるのが彼らの素晴らしさ。1stと同様にオープニングでぐっとファンの心を掴む曲。やっぱりアルバムの1曲目はこうではなくては。

4はイントロのメロトロンフルートにどうしても注目してしまうわけですが曲は、穏やかで癒しのメロディのバラード。彼らの持ち味であるリリカルな美しさにほんと夢見心地。

この後の曲も悪くないのですが1stに比べると曲のクオリティが落ちています。

でもラストはオルガン、メロトロンコーラスなどでどんどんドラマティックに盛り上がっていくオープニングに期待が高まります。
サビではクラシカルなピアノにオルガンでも同じメロディを弾き、間奏ではジェーンの降り注ぐような美しさのコーラス、最後はオープニング同様にメロトロンコーラスで盛り上がり、ラストを飾るのに相応しい曲。
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by esthetisme | 2008-09-13 21:34 | 世界中のプログレ
ノヴァリス 過ぎ去りし夏の幻影
メルヒェンとロマンの波にたゆたえば・・ドイツ抒情派黄金時代の到来を告げた記念碑的作品!

18世紀ロマン派詩人のノヴァリスの生誕から約200年経った1971年に彼のロマンティシズムと精神性に惹かれて、彼の名前をグループ名としグループを結成。
デビューアルバムは英語でしたが、2ndアルバムからは母国語のドイツ語で歌い始めます。今回の3rdアルバムはドラマーの言葉によるとこのアルバムでドイツ国内の人気を不動のものとし、わずか2~3ヶ月の間で10万枚を突破。彼らの人気はヨーロッパ諸国だけでなく、日本まで広がることとなります。
ドイツのロックというと実験的な音楽を演奏するグループが多く、それとハードロックのグループもそれなりにいるのに、ノヴァリスのような抒情的な音楽を演奏し、コンスタントにアルバムを発表したグループは70年代において少なく、挙げたとしてもグローブシュニット、ヴァレンシュタインぐらいではないでしょうか。70年代も終わりの79年になると80年代の洗練されたシンフォニック・ロックを演奏するエニワンズ・ドーターが登場します。

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ノヴァリス 過ぎ去りし夏の幻影

アルバムの音を端的に表したかのようなジャケットもまた素晴らしい。

1 AUFBRUCH
2 WUNDERSHCATZE
3 SOMMERRABEND

さて今回のアルバムは約10分の曲が2曲に5つのパートから成る約20分の3曲といかにも70年代のプログレらしい長大な曲ばかりです。

1曲目はインスト。元来彼らはテクニックよりも曲の情感で勝負するグループなのですが、それでも長大な曲を飽きさせないように多種のリズム展開や主題の反復などの工夫をし、この曲だけでなくどの曲も微塵も飽きさせません。
ロングトーンによるギターのフレーズはジェネシスのかの名曲を思わせるものです。

2曲目はノヴァリスの詩から引用し、アレンジをした歌詞で歌っています。ドイツ語で歌うからこそ得られる独特の趣から感じられる哀愁が胸を打つ。
間奏のクラシカルな美旋律を紡ぐオルガンにメロディアスで伸びやかな音色のギターとこのアンサンブルが絶妙。

3曲目はバックにシンセの音が流れているところにムーグだと思う印象的なフレーズ、アコギがが同じコードを繰り返す。寄せては返す波の音に遠くに聞こえるはカモメの鳴き声。心地いい眠りを誘うようなおだやかな雰囲気がとてもよく、想像を膨らませて聞けばドイツの夏の宵を彷徨しているような感じですかね。
盛り上がる時は泣きのギターで力強く、そして同じくあの印象的なフレーズが聞こえてきます。このフレーズ、最後にも登場するのですがそれでも飽きないのメロディのよさゆえ。
一転してシンセ、オルガンなどがスピーディーに展開し、賑やかなパートもありますが、泣きのギターから抒情的な展開に戻り、最後はオープニングと同じようにメロトロンとシンセによる深遠な幻想的世界を演出し、感動のフィナーレを迎えます。

彼らのアルバムは2ndアルバムからラストアルバムまで国内盤8枚を持っているので、ライナーの文と共にこれからも紹介していきたいです。

※一部を本国内盤のライナーより引用。
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by esthetisme | 2008-08-31 22:59 | 世界中のプログレ
ムゼオ ローゼンバッハ/ツァラトゥストラ組曲
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ムゼオ ローゼンバッハ/ツァラトゥストラ組曲

①ツァラトゥストラ組曲
a.最初の男 b. 昨日の王 c.善悪の彼方に d.超人 e.砂時計の宮殿

②女について

③自然

④永遠の回帰

続き
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by esthetisme | 2007-09-16 21:17 | 世界中のプログレ