やはり何年も通い続けているといいことありますね。5月はいつもなら「空豆とわかめ煮」が今月の料理なのですが、まだまだ三光院の春から夏の料理はあるんですよね。
それが今回初めての「グリーンピースの葛とじ」と「グリーンピースご飯」です。
「空豆とわかめ煮」は、空豆の味と香り、形を生かして淡く炊き上げるもの。空豆とわかめを一緒にあわせるところにこの料理の素晴らしさがありますね。わかめのつるっとした喉こしが爽やかでいいんですよ。
空豆は上を向いて育つから空豆と言うようで、実がなって重くなってきて45℃ぐらいのころが食べごろみたいです。
「グリーンピースの葛とじ」と「グリーンピースご飯」は、グリーンピースの鮮やかな緑色が新緑が目に美しいこの時期にぴったりです。グリーンピースの甘みがなんとも言えません。
小粒の愛らしい形と鮮やかな緑色を生かして、「空豆とわかめ煮」と同様に初夏の到来を表現する。季節、季節の恵みを敏感に表現できるところに日本料理の魅力のひとつがあるかなと。他の料理ではこうはいかないと思います。