総合芸術と生活美学を目指して~僕の審美眼に叶う愛しい物達~
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今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!
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自己紹介

美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。


誕生日 14.4.1979

尊敬する人物

レオナルド ダ ヴィンチ
稀有の総合芸術者です。

好物:
フォワグラ、ピジョン、
グルヌイユ、ジビエ
アバ、ビターチョコ、
ワイン、ハーブ系のお酒、
アルマニャック、日本酒
刺身、湯葉、

嫌いな食べ物:
添加物を加えて
いる食べ物、
ジャンクフード、
ファーストフード、
インスタント食品、
チェーン店の料理、
創作料理(フランス料理
なら正統的なフランス
料理を食べたいので、
でも一店だけ例外はあり
ます。)


お腹をただ満たすための
食事ではなくて、
ゆっくりと時間をかけて
味わい、全身で美味しさ
を喜ぶことができる、
そんな料理が食べたい
です。

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ギュスターブ・モロー 「夕べと苦しみ」
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ギュスターブ・モロー 「夕べと苦しみ」

1882年ごろ

エフリュシ・ド・ロチルド財団蔵

1995年に開催されたギュスターブ・モロー展
にて展示
1996年に開催された象徴派展にて展示


この作品は詩人ポール・ブルジェが描いた同名の詩に想を得て描かれた作品で、額縁の裏には出版されたものとは若干異なるその詩のヴァリントを、ブルージェ自ら書き記した紙片が貼り付けられています。
ボードレールの「悪の華」第2版に収められている「沈思」を模倣したこの詩は、擬人化された「苦しみ」と「夕べ」との束の間の逢瀬を歌っています。
「苦しみ」が優しい夕べを慕い、呼びかけると、彼は「西の空の階段」を彼女のもとに降りてきます。「夕べ」は「苦しみ」に囁きかけ、その手にとって座らせて、世界が死の眠りにつこうとしていることに耳を傾けるようにと促がし、残酷な人類の声が黙し、「苦しみ」の姉妹である「夜」が訪れようとしていることを語ります。
「苦しみ」は、影の恐ろしさ、「暗い空の何千もの目」の恐ろしさをを訴え、彼の「もの寂しい心地よさ」を愛していると言います。しかし、「夕べ」はもうその囁きを聞くことができません。立ち上がり、「苦しみ」を抱きかかえようとしますが、「夢のように」虚しく消えていき、「苦しみ」は1人残されてしまいます。

詩の中では、「苦しみ」と「夕べ」はフランス語の名詞の性に従って、それぞれ女性と男性として登場し、画面では、「苦しみ」は青衣をまとった金髪の女性、「夕べ」は赤衣を纏った男性として表されています。それぞれの色彩が、憂鬱と夕暮れを示すことは言うまでもありません。
モローは、この2人を水辺の美しい自然の中に置いて、詩には登場しませんが、飛び去ろうとしている水鳥を添えて時の流れを示し、左上の枝の間から覗く弦月によって、夜の訪れを表しています。

構図の写しや素描で見る限り、「夕べ」の頭上に飛んでいるのは鳥のようですが、彼の頭には蝶の羽のようなものがついています。モローは「夜」という書き込みのある素描で、夜の擬人像の頭の両側に蛾の羽のようなものを描いているところから、それが夕べや夜を擬人化するひとつの型になっていたことも考えられます。

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ギュスターブ・モロー 「夕べと苦しみ」 1870年ごろ ギュスターブ・モロー美術館所蔵

1984年から1985年にかけて開催されたモローと象徴主義展にて展示


モロー美術館には、横長のヴァリアントがありますが、そこでは「苦しみ」は竪琴を持った詩人の姿で表されていて、「夕べ」は月桂冠をつけていて、この作品の人物の背景に、「ヘシオドスとムーサ」以来のインスピレーションを授かる物のイメージがあったことを示しています。
またその題名や設定から「夕べと苦しみ」から派生したと作品と思われているのが「夕べ」です。夜が来て一人残された「苦しみ」の姿を描いたのかもしれません。「夕べ」はこのブログにアップしています。

「夕べ」と「苦しみ」 ポール・ブールジェ

“夕べ”は“苦しみ”にささやく、「いとしいお前・・・・・・」
彼は彼女の両手をとり、坐らせる、
彼女の心は“夕べ”の穏やかな愛撫に
どれほど慰められることだろう!

“夕べ”は言う、「いとしいお前、世界が死ぬのを聞いてごらん、
非情な人間たちの声は途絶えているだろう、
そしてお前の悲しく多産な妹、“夜”が近づいてくるよ、
この世には咲かない百合を腕いっぱいに抱えた妹が・・・・・・」

“苦しみ”は美しい“夕べ”に答える、「暗闇が怖いの、
人間も怖いし、つきまとう幽霊みたいな昼も、
あの暗い空にたくさん散りばめたまなざしが怖い、
あなたの気だるい優しさが好き」

だが“夕べ”はもうこの嘆きに耳を貸さず、立ち上がる、
愛する女を抱く望みはかなえられないまま、
すでに彼の姿は遠く薄れている、夢のように、
そして“苦しみ”はひとりこの地上に残される。

参考文献

朝日グラフ別冊 モロー 
象徴派展図録
1995年のギュスターブ・モロー展図録
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by esthetisme | 2009-03-05 15:06 | ギュスターブ・モロー