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総合芸術と生活美学を目指して~僕の審美眼に叶う愛しい物達~
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今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!

by esthetisme
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自己紹介

美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。


誕生日 14.4.1979

尊敬する人物

レオナルド ダ ヴィンチ
稀有の総合芸術者です。

好物:
フォワグラ、ピジョン、
グルヌイユ、ジビエ
アバ、ビターチョコ、
ワイン、ハーブ系のお酒、
アルマニャック、日本酒
刺身、湯葉、

嫌いな食べ物:
添加物を加えて
いる食べ物、
ジャンクフード、
ファーストフード、
インスタント食品、
チェーン店の料理、
創作料理(フランス料理
なら正統的なフランス
料理を食べたいので、
でも一店だけ例外はあり
ます。)


お腹をただ満たすための
食事ではなくて、
ゆっくりと時間をかけて
味わい、全身で美味しさ
を喜ぶことができる、
そんな料理が食べたい
です。

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フレデリック レイトン/燃え立つ6月/燃える6月/燃え上がる6月
フレデリック レイトン/燃え立つ6月/燃える6月/燃え上がる6月_d0059205_19235497.jpg


参考文献によって「Flaming June」という原題の訳が違うのでそれぞれを記しました。
日本でこの絵画が紹介されている美術本は確認できるだけで4冊あります。

☆燃える6月

「新古典・ロマン・写実主義の魅力」同朋者出版
「象徴派の絵画」         朝日新聞社出版

☆燃え立つ6月

「画集 フレデリック・レイトン」 トレヴィル出版

☆燃え上がる6月

「眠る女」 トレヴィル出版
 
なぜか同じトレヴィル出版なのに訳が違いますがまたいして大きな題ではないので看過します。
あとラファエル前派関連の展覧会で展示されたかどうか調べましたが、20冊近くある図録からはこの絵画は見つけられませんでした。もし日本で展示されていたことがあるのをご存知の方はお知らせくだされば幸いです。
さてフレデリック・レイトンは、ヴィクトリア朝イギリス最大の画家です。彼の絵画はヴィクトリア女王によって買い上げられたことがあり、一躍有名となりました。
また晩年には画家として初めて貴族に列せられ、65歳でのその死は全国民に追悼されました。





それぞれの参考文献の解説を載せます。


「新古典・ロマン・写実主義の魅力」  同朋者出版

「風変わりな題名は、南国の夏を連想させる物憂げな女性の姿態や鮮やかなオレンジ色の衣装からつけられたものでしょう。舞台や衣装は、一見古代風に見えますがこれといった主題もなく、四角い画面を現実にはあり得ないほど不自然なポーズの女体と衣装の繊細な襞で埋めることで装飾的効果を狙っています。
豪著な衣装に未を包みながら、まったく受け身な無防備さで鑑賞者の前に身を投げ出した女性の姿は、独特のエロティシズムを感じさせます。


「象徴派の絵画」         朝日新聞社出版

真夏の午後、薄衣をまとった女性が、体の右側をこちらに向け、丸くなって眠っているところが、極端な短縮法で描かれています。
画面全体は午後の空気と衣のオレンジ色に支配されていて、背景の海面に反射する太陽の強烈な光が、真夏の暑さを感じさせます。
レイトンの古代風の作品の中で、1870年代以降いくつも描かれた眠る女性もしくは横たわる女性の絵は、最も印象深いものであり、それらは、「生の中の死すなわち眠り」という考え(ハムレット第3章第1場第60行)に従って、生命の誕生と死を示すものとしてきわめて官能的となっています。
モデルは晩年のレイトンがしばしば描いた女優のドロシィ・ディーンです。


「画集 フレデリック・レイトン」 トレヴィル出版


本作品は、レイトン最晩年の最も有名な作品でしょう。夏の午後の陽の光を体中に浴びながらまどろむこの女性のイメージは、既に前年の「夏のまどろみ」のディテールの意匠として登場していました。
レイトン自身の説明によれば「このデザインは頭をひねって考え出したものではなく、しなやかな体つきのあるモデルがふと見せた疲れきった仕草から偶然思いついたものだ」ということですが、従来からしばしばミケランジェロの「夜」の影響が指摘されています。
実際、レイトンはつねづねこの彫像を高く評価し、複製写真をアトリエに飾っていたほどですから、特に意識することなく、自然のその影響が現れたとしても決して不思議ではありませんでした。
レイトンはこの「夜」を「肉体のフォルムやムーブマンからくる詩的でメランコリックな暗示性が強く見る者の心の琴線に触れてくる」と評していますが、同じまどろむ女性をとらえながら「燃え立つ六月」の肉体から伝わってくるのは、そうしたメランコリックな精神性ではなくて、むしろ溢れんばかりの生命感です。
オレンジ色の鮮やかなドラペリーとその下にうねるような豊かな肉体は、夏の午後の気だるさを映しながら、かの女を正に夏という季節そのものを擬人像と化しています。
そしえ背景の海の面に見える夏の陽光は、厚いマチエールでメタリックに輝き、爽竹花のとともに地中海の風光を見事に演出しています。
因みに女性のモデルは、ドロシィ・ディーンです。


「眠る女」は絵画の紹介だけで解説はありません・。

これだけいろいろな観点からの解説を読むとだいぶこの絵画への理解が深まるでしょう。
妖艶な女性、または女性の官能美を描かせたらラファエル前派の画家、関連の画家が最も優れていると思います、だからこそラファエル前派の絵画が好きなんですよね。
彼らは時にギリシャ神話に登場する女性やキーツなどの詩人に登場する女性を通して、もしくは主題がない時もありますが自分の理想とも言える女性像をよく描きました。
男性を悦ばすためにも描かれたと言いますから見るたびに恍惚な気分になり、魅入ってしまいますね。

参考文献

「新古典・ロマン・写実主義の魅力」同朋者出版
「象徴派の絵画」         朝日新聞社出版
「画集 フレデリック・レイトン」 トレヴィル出版
「眠る女」 トレヴィル出版

いずれの画集も廃版だと思います。
by esthetisme | 2008-06-01 05:28 | ラファエル前派