内容がとても充実していた展覧会だけにいろいろとアップしたい絵画などがありますが、まずはロマンティックバレエを想起させるというか、宙に浮いた女性がロマンティックバレエのダンサーに見え、それをイメージして妖精を描いたではないのかと思う一枚を。
描いた画家は、エドマンド・トマス・パリスで、彼は肖像画家として知られた画家で、妖精画はたまに描いたぐらいです。
ヴィクトリア朝において妖精は文学、絵画、バレエ、音楽、戯曲、陶器と様々な分野で登場します。その背景にはロマン主義の高まりにより、人々の心が自然や田園と向かい、17世紀には悪魔と同列として退けられ、18世紀には合理精神主義のから否定されていた妖精がエリザベス朝のシェイクスピア時代以来、再び関心を持たれるようになったことがあります。
この展覧会では他にもロマンティック バレエを想起させる妖精画が展示されていましたので、その紹介はまた今度に。