今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!
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自己紹介
美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。 誕生日 14.4.1979 尊敬する人物 レオナルド ダ ヴィンチ 稀有の総合芸術者です。 好物: フォワグラ、ピジョン、 グルヌイユ、ジビエ アバ、ビターチョコ、 ワイン、ハーブ系のお酒、 アルマニャック、日本酒 刺身、湯葉、 嫌いな食べ物: 添加物を加えて いる食べ物、 ジャンクフード、 ファーストフード、 インスタント食品、 チェーン店の料理、 創作料理(フランス料理 なら正統的なフランス 料理を食べたいので、 でも一店だけ例外はあり ます。) お腹をただ満たすための 食事ではなくて、 ゆっくりと時間をかけて 味わい、全身で美味しさ を喜ぶことができる、 そんな料理が食べたい です。 るしぇるしぇへのメールは esthetisme アットマークexcite.co.jp までお願いします。 --------------------------------- お気に入りリンク るしぇるしぇの食べ歩き専用 のブログです。 -------------------------------- カテゴリ
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グリューネヴァルト/イーゼンハイム祭壇画(1511~1515年)
2007年 07月 11日
アルザスの美術館にある絵画といえば真っ先に思い出すのがとてつもなく衝撃的で、ドイツ絵画史上の傑作とされているこの絵画です。収蔵先はコルマールのウンターリンデン美術館です。 音楽、絵画、文学、映画といった芸術には落涙を禁じえない叙情美を求めていて、醜悪なものや暴力的なものは現実だけでうんざりでたくさんと思っているだけに芸術の分野では見たくないと拒否してしまいますが、つい見てしまうのがこの絵画やボスの絵画なんですよね。あと超現実的なシュルレアリスムの絵画も見ますけどほんとたまにですね。 この絵画はアルザスに行くなら必ず見ますね。でもあまりにもキリストが痛々しいのでなるべく直視はしたくないですけど。 さてキリストの磔刑図というのは中世美術の初期の頃から描かれていて、無数に存在しますが衝撃度ではこの絵画がダントツでトップでしょう。作者の絵画は、20点余りしか残されていませんが、大部分は磔刑図で繰り返しそれを描いていました。 「すぐわかるキリスト教の絵画の見方」と「名画の見どころ 読みどころー16世紀ルネサンス絵画②ー」にこの絵画の解説が載っていますので、それらの本から引用して解説を簡単に書きますね。 まずは聖書から。 すでに昼の12時ごろであった。全地は暗くなり、それが3時まで続いた。太陽は光を失っていた。 イエスは大声で叫ばれた。 「父よ、わたしの霊を御手に委ねます。」 こう言って息を引きとられた。 (「ルカによる福音書」23:44-46) この場面が絵画化のもととなっています。 中世美術では、キリストは、目を開き、表情を変えず、苦痛を超越した超人的なものが多いのですが、時代と共に、特にゴシック後期のドイツを中心に、頭を垂れたキリストの人間的な苦痛をあらわにしたものが多くなります。 口を半開きにしたキリストの頭部には、とげとげしい茨の冠が載せられていてどす黒い血が滴り、釘付けにされた両手の指は大きく開き、苦痛に痙攣しています。 キリストのわき腹と釘で打たれた両足から流れ落ちる鮮血は、「この血をもってキリストはわれらの罪をあがなったのだ」と見るものに強く訴えかけてくるようです。体中に刺さった棘から血だけでなく膿もでていて、キリストは不死身の神の子ではなく、いずれは死すべきわれわれと 変わらない、生身の、人の子キリストを作者グリューネブァルトは、呵責ないリアリズムで描いていて、それはキリストの体躯の表現において頂点を達しています。 十字架の下では、マグダラのマリアが、両手を組み合わせ、弓なりに身をのけぞらせながらキリストを見上げ、悲しみの叫びをあげています。 マグダラのマリアの後ろでは、鉛色の唇をして、目を閉じ、ショックで失神した聖母マリアを必死の思いで支える福音記者のヨハネが描かれています。 目の前に悲劇におしつぶされ、なすすべのない左側のグループらが属するのは旧約聖書の世界です。 左側のグループに対して、右側の洗礼者ヨハネは、両足をふんばるようにしてしっかりと大地に立っています。左手はキリストを力強く指しています。 しかし洗礼者ヨハネは、キリストの磔刑には立ち会った事実はないので通常は登場しない人物で、登場した例は皆無とされています。 ヨハネの足元にいる十字架を担い、聖杯に血を流している子羊がいますが、これは言うまでもなく犠牲の子羊、キリストです。 この右側では新約聖書の世界となっています。 背景の光がない暗い世界は人類の黄昏を、世の終末を暗示しています。 以上、前述した2冊の美術書から書きましたが、いつものようにだいぶ端折っています。 またこの大祭壇画は、複雑な構成をもっていて、全部で4枚の絵画から成ります。残りの3枚は、「名画の見どころ 読みどころー16世紀ルネサンス絵画②ー」で見ることができます。 ところでアルザスのクリスマス市ですがストラスブール、コルマールといった大都市などは11月の下旬から始まるようなので、アルザスから今年のフランス旅行をスタートし、リヨン、カオール、ペリグー、アジャン、ラルバンク、トゥールーズ、ギモン、カルカッソンヌと南下していき、、1日2都市を回る予定です。リヨンからトゥールズまでは7時間近くかかるので寝台車で移動し時間をうまく使おうと思っています。昼間に移動するとご飯の時間に間に合いませんから。1回たりともご飯をビストロかレストランで食べるのができなくなるのはほんと耐えられません。わざわざ航空代とホテル代をかけて行っているのに昼ご飯をサンドイッチとなにか軽いものでご飯をすませようななんてしたくないです。 帰りはカオールからパリに向かうのですがこれまた約7時間かかるので寝台車をまた利用する予定です。ちなみにトゥールズからパリまでなら飛行機で行けて、約1時間なのですが、値段を調べたら片道約5万で唖然としました。あり得ないですよ、冬の安い時なら日本からパリに行けるじゃないですか。 で寝台車の2回ともホテル代が浮くんだから1等車に乗ろうかなと。早めに予約すれば通常料金の3割から4割ぐらいの安さで乗れますし。日本も早めに予約したら割り引いてくれるといいのに。どうしてこういういいところを真似しないんでしょうね。それにしてもフランスの寝台車は初めてなのでどんな感じかな?って楽しみですね。
by esthetisme
| 2007-07-11 11:07
| 絵本
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