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総合芸術と生活美学を目指して~僕の審美眼に叶う愛しい物達~
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今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!

by esthetisme
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自己紹介

美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。


誕生日 14.4.1979

尊敬する人物

レオナルド ダ ヴィンチ
稀有の総合芸術者です。

好物:
フォワグラ、ピジョン、
グルヌイユ、ジビエ
アバ、ビターチョコ、
ワイン、ハーブ系のお酒、
アルマニャック、日本酒
刺身、湯葉、

嫌いな食べ物:
添加物を加えて
いる食べ物、
ジャンクフード、
ファーストフード、
インスタント食品、
チェーン店の料理、
創作料理(フランス料理
なら正統的なフランス
料理を食べたいので、
でも一店だけ例外はあり
ます。)


お腹をただ満たすための
食事ではなくて、
ゆっくりと時間をかけて
味わい、全身で美味しさ
を喜ぶことができる、
そんな料理が食べたい
です。

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イトイス エセキエル

イトイス エセキエル_d0059205_2101120.jpg



ひさびさにイタリアのプログレをアップしようかと思いましたが、そろそろ山形への旅が近づいてきたので旅にふさわしいアルバムにしましょう。タイムリーなアルバムだなぁと思い聴いていました。

聴いていたのはバスクのプログレグループのイトイスの2ndアルバムのエセキエル。
今から10年ぐらい前にバスク幻想というタイトルでイトイスのアルバム1st、2nd枚を含め、バスク音楽の魅力を知るのに格好なアルバムが輸入版に解説の帯をつけるという形で10枚発売されました。
僕が知った頃はとっくに廃盤で全部集めるのに苦労しましたがなんとか全部集つめました。
でも解説の帯がすぐ切れやすくて解説と帯が切れていたり、解説が折れ曲がったりと状態の悪いのばかりです。解説を読めないことはないのでまいいんですけどできたら綺麗なのが欲しかったですね
あと3rdアルバムも同じように輸入版に解説がついた形で発売されていましたがこれも持っています。

さてこのアルバムはジャケのとおり駅をテーマにしたアルバムです。線路に佇む少年の先にどんな出会いが待っているんだろう?彼はきっと不安と期待が交錯する気持ちで電車を待っている違いなどあれこれあてどなく想像するとほんとわくわくしてしまいます。
曲名に全部に駅とついているので主人公である少年が、ジャケの駅から旅たって着いた駅での
出来事でも歌っているのでしょうか。駅といえばすぐ映画の影響から出会いと別れの場というイメージなんですけどほんと歌の内容が知りたくしょうがないですね。

ところで彼らの1st「バスクの魂」は、どの曲ももう一度聴かないと思うぐらい覚えていないのですが、この2dは好きな曲ばかりです。
2ndではサックス、バイオリンも導入してジャズ・ロック的な要素が強まりましたが、どの楽器も
バスク屈指の名盤となるのに欠かせないいい仕事をしています。
3rdアルバム「アレコルア」は、黒いジャケットの真ん中に印象派のようなタッチで人物を描いた小さいな絵というジャケがこれまたセンスよくて、シンプルな構成の曲が多くて、歌を特に重視をした感じでバスク特有の郷愁がよく感じられるアルバムです。
彼らはそれ以後もアルバムを出しましたがプログレファンが聞けるのは3rdアルバムでしょう。


アルバムの初めの曲は、ギターの伸びやかに伸びていく音から始まり、ジャケットの線路のイメージそのままででこれから始まる物語に期待が膨らみますね。
この曲は聞かせどころがたくさんで胸に染み渡るバイオリンの郷愁溢れる音、まろやかで上品なサックスの音、子供達の賑やかな合唱をバックにわくわくした気持ちを表現しているかのような音色のフルートが楽しく舞っていたりなどとほんと楽しく聴かせてくれますし、この曲に限らずアルバムの曲はどれもインストのパートが充実しているなど曲の構成が凝っていてこれはプログレを聞く醍醐味ですからね。
そしてバスク語で歌うボーカルは独特の節回しみたいなのが特徴的で、バスク特有の叙情をとりわけ感じさせてくれます。
3曲目は旅先での不安な気持ちを表現しているのでしょうかシリアスな感じの雰囲気からは緊張感を感じさせますね。後半はサックスとハモンドオルガンがそれぞれソロをとって延々と聞かせます。
4曲目はアコギがメインで、子供達の賑やかな合唱がまた登場し、それが主体の曲で、終わりでは何かを祝福にするように拍手と口笛が聞こえてきて、前曲との落差があり、歌詞がわからないのでつながりがよくわかりません。
5曲目はこのアルバムの最大の聞きどころで、バスク屈指の美声を聞かせる女性ボーカルが歌っていて、前半はアコーステイックピアノをメインにしたシンプルなバラードナンバーですが、女性ボーカルの情感豊かな声のゆえに深遠な美を感じられる曲となっていて、後半に音を区切って吹くようなつば飛ばしのフルートと前述のサックスなど、ジャズタッチなピアノとこの曲もまたインストパートが充実していて、その後の女性ボーカルのころころと声色を変える歌い方がおもしろいです。
この5曲目はバスクのプログレの名曲でも最上位に位置する曲でしょう。
6曲目はコケテッシュな魅力をふりまく女性ボーカルが可愛らしく可笑しい。
最後の曲である8曲目は、まず列車のガタコト、ガタコトと揺れる音から始まりまだまだ旅は続いてくよというのを表現したいのでしょう。
途中では最初の曲ででてきたメロディに似たメロディを奏でるバイオリンが登場し、アルバムのトータル的な繋がり、コンセプトアルバムであることを改めて感じることが出来ますね。
バイオリンだけでなくフルートもふんだんに使用し曲をどんどんと盛り上げて、アルバムの最後を飾るに相応しい曲となっています。

とにかくどの曲もメロディアスで旅先での出来事をドラマテイックに表現していて傑作アルバムです。このアルバムを聴いたらバスクにこんな素敵なグループがあったなんて思うに違いないでしょう。
このイトイス以外にもバスクには数々の名盤が存在します。その一部が前述するバスク幻想というシリーズで日本に紹介されました。
スペインのプログレシーンが政治的な理由から花開くのが遅かったせいか、バスクでも同じように遅れましたね。
でもバスクはスペイン領もありながらスペインとは違う独自の文化を確立しているので、スペインのフラメンコをロックと融合するようなスペインを代表するプログレに比べて全く音は違うものでしたが。
地域の文化がそのまま音に現れるのでこれはバスクに限らず世界中の音楽を聴く楽しみのひとつとなっています。
by esthetisme | 2007-05-16 20:46 | 世界中のプログレ