今はなきレオン・ド・リヨンの森鳩。生涯で一番美味しかったジビエ。あまりの美味しさにまた食べにフランスに行ったほどです。これを超えるジビエ料理に出会いたい!!
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自己紹介
美味しいものが大好きで、音楽、映画、絵画、文学における抒情美を追求している「るしぇるしぇ」といいます。 誕生日 14.4.1979 尊敬する人物 レオナルド ダ ヴィンチ 稀有の総合芸術者です。 好物: フォワグラ、ピジョン、 グルヌイユ、ジビエ アバ、ビターチョコ、 ワイン、ハーブ系のお酒、 アルマニャック、日本酒 刺身、湯葉、 嫌いな食べ物: 添加物を加えて いる食べ物、 ジャンクフード、 ファーストフード、 インスタント食品、 チェーン店の料理、 創作料理(フランス料理 なら正統的なフランス 料理を食べたいので、 でも一店だけ例外はあり ます。) お腹をただ満たすための 食事ではなくて、 ゆっくりと時間をかけて 味わい、全身で美味しさ を喜ぶことができる、 そんな料理が食べたい です。 るしぇるしぇへのメールは esthetisme アットマークexcite.co.jp までお願いします。 --------------------------------- お気に入りリンク るしぇるしぇの食べ歩き専用 のブログです。 -------------------------------- カテゴリ
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シェリー 「西風に寄せて」
2007年 09月 13日
秋らしい絵画の次はイギリス・ロマン派の詩人 シェリーの 「西風に寄せて」を。
是非シェリーの抒情詩の最高作のひとつであるこの名詩をじっくりと味わってみてください。 荒れ狂う西風よ!迸り出る秋の息吹よ! 枯葉の群れが、今見えざるお前の傍から吹きまくられ、 妖魔から逃げ惑う亡霊のように飛び散ってゆく、 そうだ、黄色く、黒く、蒼白く、或いは不気味な赤味を帯びて、 あたかも瘴癘に苦しむ者の群れのような、枯葉の群れが! お前に翼をもった種子が暗い冬の寝床へ追いやられ、 そこで、凍え、地中深く眠ろうとしている、まさに、 墓場の下で眠る死骸のようにだ!だが、やがて、 紺碧の空を駆けるあの春風が、おまえの妹が、やってくる。 そして夢を見ている大地に向かって嚠喨たる喇叭を吹き鳴らし、 (青草を食み勇みたつ羊のように、青空を仰ぐ蕾を萌えたたせ)、 野や山に生色を漲らせ、香気をあたりに撒き散らすはずだ。 西風よ、お前は天地に充満し躍動する激しい霊だ、 破壊者であり保存者だ!-聴け、この叫びを聴け! 西風よ、揺れ動く大空を引き裂いて駆け抜ける奔流よ! 今、その流れの上を、地上の枯葉にも似たちぎれ雲の群れが、 縺れた枝のように空と海が絡みあった彼方から引きちぎられ、 流れてゆく。この雲こそ、雨と稲妻の前触れなのだ!怒涛の ように荒れ狂うお前の面の上に、あたかも恐るべき狂乱の 巫女の、天を衝かんばかりの爛々たる毛髪さながらに、 朦朧と霞む地平線の彼方から中天にかけ、 まさに今迫ろうとする嵐のふり乱した暗雲が、 蕩々と拡がり、一面に覆うとしている。おお、西風よ、 逝かんとする年を悼む挽歌よ、この刻々に迫りくる夜こそ、 濛々と不気味に湿気の立ちこめる 巨大な納骨堂の円蓋ともいうべきか!陰々たる その密雲から、まもなく暗き雨と閃光と雹が 迸り出るはずだ。聴け、この叫びを聴け! 西風よ、お前は夏の日の夢を貪っていた青き地中海の眠りを 破った、-そうだ、バイア湾に浮かぶ熔岩の小島の ほとりで、澄明な潮流の渦巻きの音を子守歌と聞きながら、 海面の波を通して射してくる強い日光をうけて揺れ動き、 心に描くだけでも感覚が麻痺するような 蒼い苔に覆われ、蒼い花に覆われた、 遠い昔の宮殿や高い塔の夢をうっとりと 夢見ていた地中海の眠りを破ったのだ! 西風よ、お前がひとたび大西洋の海原を疾駆すれば、 漫々と漲り溢れる波濤っは、裂けて深い溝となり、 海底では、大海原の深海独特の生気なき 葉を茂らせながら揺れる玉藻や海草の群れが、 お前の怒号を聞きつけ、恐怖の余り突如として蒼白になり、 うち震え、力を失い、威伏するのだ!おお、聴け! 私は、自分がお前に空高く舞い上げられる枯葉であり、 お前とともに天翔る雲であり、 お前の恐るべき力を畏れて喘ぎ、お前の猛威に 呼応して荒れ狂う怒涛であれば、と願う!たとえ、 西風よ、奔放なるものよ、お前の奔放さに及ばないまでも! いや、せめて少年の頃の自分であり、あの頃のように 大空を駆けめぐるお前の仲間であればと願う。ああ、あの頃は、 大空を翔るお前の速さを凌ぐことも、夢ではなかった。 今こうやって苦境に喘ぎ、祈り、せめてお前にあやかりたいと、 願う自分のこの惨めさを、私は悲しむ。西風よ、波のように 枯葉のように、雲のように、私を軒昂たらしめてくれ! 私は今人生の荊の苦痛に悶えている!血を流しているのだ! 永年にわたるこの世の重圧が、余りにもお前に似た者を、 不羈奔放で誇り高きものを、-私を、呪縛してしまったのだ。 西風よ、あの森と同じく私もお前の竪琴にしてくれ!たとえ あの枯葉のように、私から枯葉が散っていっても構わぬ。 それよりも、お前の激しい響きが、森と私の叫びと交じり合い、 沈痛な、そうだ、悲しみを帯びながらもなお快い、私の調べを 奏でることを私は望む。西風よ、烈々たる霊よ、私の霊と 一つになってくれ!奔放なる者よ、私と一つになってくれ! 西風よ、お前が枯葉を撒き散らすように、私の死んだように 見える思想を全宇宙に撒き散らし、その再生を促してくれ! まだ消え去らぬ暖炉の灰燼と残り火を撒き散らすように、 私のこの詩の呪術の力を用いて、私の言葉を 全世界の人々に向かって撒き散らしてくれ! 西風よ、私の唇を通して、まだ醒めやらぬ全世界に対する 予言の喇叭を響かせてくれ!おお、西風よ、 冬来たりなば春遠からじ、と私は今こそ叫ぶ!
by esthetisme
| 2007-09-13 00:38
| 抒情詩
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