ロリーナ・マッケニット Wind That Shakes the Barley
カナダ生まれの世界的によく知られた才能豊かなハーパー兼女性ボーカリスト。初期は素朴なケルト音楽でしたが、作品を重ねるごとに作風は広がり、ケルト音楽をベースに多種多様な民俗音楽を取り入れてボーダレスな音楽を特徴としていました。
そんな彼女の最新のアルバムは原点に回帰するようなケルト音楽集。9曲中オリジナル1曲のみで創りこまれたこれまでのアルバムと違い伝統曲だけに素朴なアレンジとメロディが際立ち、伸びやかで気品溢れる歌声がよく胸に染渡り、聞くたびに味わいが増してきます。
ケルト音楽の旋律は悠久の時を超えても変わらない美しさで輝き続けるからこそこうして聞き手の感動を誘いますね。
アルバムの全部の曲がアップされているようですがその中でも大好きな曲を1曲。彼女の歌声はもちろん、イーリアンパイプの哀愁を帯びた旋律にも泣ける、ほんと泣けてきます。
前作から約4年経って届けられたアルバムはこのような内容でしたが次の作風を楽しみに待ちつつ、そして再来日を望みたいところです。